特別養護老人ホーム 釧路町釧望やすらぎの郷の日々の出来事やニュースを随時発信してまいります。
2012/10/2/20:51:50
今日の午後、緊急で短期入所を利用したいとの連絡がケアマネジャーから入りました。
介護しているご家族が体調不良で急に入院し、ご本人はやむなく突然初めての短期入所をご利用で、さぞ不安の中でご本人も介護するご家族もいらっしゃるのかと察しながら、受入の準備に入りました。
そして辺りも暗くなった夕方、不安そうな表情のご本人がいらっしゃいました。
早速スタッフたちはご本人の気持ちを和らげつつ、お身体の様子を確認させていただきながら、急なご利用ではあるものの、皆でケアの方向と内容を探り整えていきました。
お身体のご様子をお伺いしていくうちに、スタッフの誰もが瞬時に感じたのです。
「しばらくお風呂に入っていらっしゃらない…」
当然今日の入浴サービスを終え、夕食の対応だけでスタッフの手はいっぱいの時間。そして、ちょうど勤務が終わり退社しようとしていたスタッフもいる時間。
でも、そこに居合わせたスタッフの誰もが、「誰かのために」という介護の心にそれぞれが突き動かされたのだと思います…
「これからお風呂に入ろう!」
そこに関わっていたスタッフの心の向きがひとつの方向に向きました。
そう決めると、介護も看護も関わるすべてのスタッフの動きが連なり合いました。
退社しようとしていたスタッフも、その場に居合わせたスタッフも、そして他のフロアからも応援スタッフがやってきました。
ただ、その人のために、その人のためだけに皆が介護を行う姿。
当たり前のことなんだけど…
それが仕事ではあるけれど…
お風呂から上がって、ご本人がおっしゃいました
「久しぶりのお風呂は気持ちが良かった…今晩はぐっすり眠れそうだ」
介護をする者にとって、最高のご褒美に値する言葉をいただいた気がします。
そして、この介護に携わったスタッフ達の誇りとなる言葉だと思います。
…ありがとうございました。
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